七夕
あと346日(七夕まで)
七夕について
七夕(たなばた)は、毎年7月7日を中心に全国で親しまれている日本の伝統的な節句行事です。織姫と彦星が年に一度天の川で再会する星祭りとして知られ、短冊に願いごとを書いて笹飾りに吊るす風習で親しまれています。
歴史・由来
七夕の由来は、日本古来の神事「棚機(たなばた)」に、中国から伝わった星恋伝説と「乞巧奠(きこうでん)」という年中行事が融合したものです。日本古来の棚機は、選ばれた乙女(棚機津女)が水辺の機屋で着物を織り、神に捧げて秋の豊作を祈りけがれを祓う行事でした。ここに、織女(ベガ)と牽牛(アルタイル)が天の川を渡って再会する中国の伝説や、機織りや手芸の上達を星に祈る乞巧奠の習わしが結びつき、奈良時代までに宮中行事として定着しました。
平安時代には和歌を詠む華やかな宮中儀式となり、江戸時代に入ると幕府によって「五節句」の一つに定められました。これを機に短冊や笹竹を用いる風習が広く庶民の間にも普及し、現在まで続く夏の風物詩へと発展しました。
風習・お祝い
七夕の時期になると、色とりどりの短冊(五色短冊)に願いごとを書き、まっすぐに伸びる生命力の象徴とされる笹竹に飾る光景が全国で見られます。笹には短冊のほか、長寿を願う折り鶴や富裕を願う巾着、清潔を保つ紙衣など、縁起を担ぐペーパークラフト(七つ飾り)も吊るされます。また、行事食として涼やかな素麺(そうめん)を食べる習慣があり、これは無病息災を祈る古代中国の小麦粉菓子「索餅(さくべい)」に由来するとされています。宮城県の仙台市や神奈川県の平塚市などでは、巨大な竹飾りが街を彩る賑やかな七夕まつりも開催されます。
知っていましたか?
- 短冊に使われる「青・赤・黄・白・黒(紫)」の5色は、中国の陰陽五行説に由来しており、それぞれ仁・礼・信・義・智という5つの徳目に対応しています。
- 七夕に食べる素麺の起源は古代中国の「索餅」というお菓子で、日本に伝来した後に時代を経て食べやすい素麺へと変化しました。
- 東北三大祭りの一つである「仙台七夕まつり」などは、新暦7月7日ではなく、旧暦の季節感に近い「月遅れ」の8月6日〜8日に開催されます。
- 織姫星(こと座のベガ)と彦星(わし座のアルタイル)の距離は約14.4光年離れており、光の速さでも移動に14年以上かかる距離に位置しています。
七夕の年別日付
よくある質問
七夕は国民の祝日ですか?
いいえ、七夕は五節句の一つですが「国民の祝日」ではないため、平日として扱われます。
なぜ笹や竹に飾りを吊るすのですか?
竹や笹は冬でも青々としており、天に向かって伸びる力強い生命力を持つことから、古くから神様が降り立つ神聖な植物と考えられていました。そのため、天の神様へ願いを届ける依り代(よりしろ)として選ばれています。
七夕の日に雨が降ると織姫と彦星は会えないのですか?
雨で天の川の水かさが増えて渡れなくなると言われる一方で、七夕の雨は二人が無事に会えたうれし涙(催涙雨)であるとする説や、天の川の汚れを洗い流すおめでたい雨と解釈する地域もあります。